「創業・開業・起業・独立」について違いを説明できますか?
こんにちは、(元メガバンク出身)創業融資専門家の宮谷祐史です。 今まで所属していた組織から離れ、新たに事業を起こす際の言葉に「創業」「開業」「起業」「独立」といった言葉が使われることが多いです。しかし、それぞれの言葉が持つ意味合いが少々異なります。 今回はこれらの言葉の違いについて解説します。 |
創業とは「新しい事業を開始したこと」
創業という言葉は、現在行われることについて使われず、過去に新しく事業を開始した出来事について使用される言葉です。例えば、「創業80年」「創業1960年」のように使われます。創業は、事業形態について個人・法人関係なく用いられます。例えば、現在法人で事業活動していても、当初個人で開業した場合、個人で開業した年月をベースとして使われるのが一般的です。ただし、将来において創業という言葉は、通常使用されません。「来年、創業する」より「来年、起業する」のほうがしっくりと感じるのではないでしょうか。
開業は「新しく商売をスタートさせること」
開業という言葉も、新しく事業をスタートした場合に使用されることが多いようです。どちらかといえば、商売的な意味合いが強いため、個人事業主に対して、しっくりいく言葉であるとされています。
例えば、開業した場合、税務署に提出する書類は「個人事業の開業届」と呼ばれています。
一方、法人が提出する書類は「法人設立届出書」であり、「開業」の文字が使われていません。厳格な規定はありませんが、開業という言葉は、個人事業主に関して利用することがいいように思われます。
起業は「法人・個人事業主問わず新しい事業をおこすこと」
起業という言葉は、文字通り、新しく事業を起こすことを意味します。また、事業についても、商店や会社、組織を問いません。つまり、起業は、法人・個人事業主どちらにも使用可能な言葉といえるでしょう。創業と近い意味合いになりますが、創業が過去を表すことが一般的であるのに対し、起業はこれからのことについて使われるケースが多いようです。
独立は「組織に属していた人がひとりで立つこと」
独立という言葉は、今まで会社等組織に所属していた人が、独り立ちすることを意味します。
先の3つの言葉と異なる点は、「業」という文字が含まれていない点です。つまり、組織から離れることを意味するケースが多いため、独立は、「起業」「開業」でなく、「退職」に近い意味合いとなる場合が多いようです。
まとめ
今まで属していた組織から一本立ちする場合に使われる言葉である「創業」「開業」「起業」「独立」についての意味について紹介しました。決まった使い方はありませんが、近い将来、起業することを検討しているならば、知っておいて損はないでしょう。
いかがでしたか。
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