<詳しく教えて!>副業で会社を設立するメリット・デメリットについて
こんにちは、(元メガバンク出身)創業融資専門家の宮谷祐史です。 働き方改革が叫ばれて久しい昨今、会社員が副業で会社を設立するケースが増えてきています。趣味や実益を兼ねて収入を得られる反面、想定外の出来事に直面することがあるかもしれません。 ここでは、副業で会社を設立するメリット・デメリットについて解説しますので、検討されている方は参考にしてください。 |
メリット
副業で会社を設立するメリットとして以下の3点があります。
- 社会的信用が増す
会社を設立した場合、個人事業主として副業を行うよりも社会的信用が増します。社会的信用が増すことで、取引先から信頼してもらえ、新規の顧客も獲得しやすくなります。会社の事業資金として、金融機関からの資金調達が個人事業主と比較しても容易に調達しやすくなり、資金繰りの安定につながるでしょう。
- 経費計上の範囲が広がり節税しやすくなる
個人事業主と比較し、会社にすると経費として計上できる範囲が広くなります。事業主の給与を役員報酬として計上することが可能です。会社の場合、個人事業主では経費として計上できない生命保険に一部または全額を経費として計上できます。経費の範囲が広がることで、節税の効果も得やすくなります。
- 赤字の繰延可能期間が長くなる
個人事業主の場合、赤字の繰延期間は3年間であるのに対し、会社の場合最大10年間繰り延べが可能です。黒字となっても、繰越損失で相殺できるので、所得が抑えられ、税金が少なくすみます。
デメリット
一方、会社設立のデメリットとして、次の3点があります。
- 会社の設立には多くの手続きや費用が必要
個人事業主が開業する場合、税務署に開業届を提出するだけで費用もかかりません。しかし、会社を設立する場合は、定款を作成して公証役場の認証を受けたり、資本金を払い込んだりする必要があります。法務局で登記申請しなければなりません。費用としては20万円~30万円ほどがかかります。
- 社会保険への加入が必要
役員や従業員に給与を支払う場合、社会保険に加入する必要があります。本業の会社でも、通常社会保険に加入しているため、経営者は重複するので社会保険と調整しなければなりません。手続きが煩雑になる点に注意が必要でしょう。
- 本業に支障をきたす恐れがある
副業で会社を経営していると、本業に支障をきたす恐れがあります。勤務先に副業の会社のことが知れ、周囲の従業員との関係がうまくいかなくなるリスクもあるかもしれません。副業の会社でトラブルに巻き込まれて、本業の仕事に集中できなくなる場合も起こり得ます。十分注意して会社運営を心がけることが重要です。
まとめ
副業で会社設立・運営する場合、経費の範囲が広がり税金面で優遇される一方で、さまざまな手続きが必要で、出費がかさみます。
会社設立をスムーズに行うには、メリットやデメリットを事前に把握することが大切です。
しっかり検討して、後悔しない選択に努めましょう。
いかがでしたか。
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