こんにちは、(元メガバンク出身)創業融資専門家の宮谷祐史です。 起業する上で、最も重要なことの一つにキャッシュフローがあります。キャッシュフローの理解をおろそかにしてしまうと、経営が行き詰ったり、最悪の場合倒産してしまうためです。とはいえ、複雑な会計知識を学ぶというのは中々ハードルが高いですよね？そこで今回はキャッシュフローで最低限抑えておくべきポイントを解説します！

キャッシュフローとは？

キャッシュフローとは現金（キャッシュ）の流れ（フロー）のことをいいます。
現金とは主に手元現金・現金預金・当座預金などです。
キャッシュフローが重要な理由は様々な支払いに充てるのは基本的に現金だからです。
従業員の給与、家賃、光熱費、保険料など様々な支払いは現金の中で行いますよね。
現金がなくなれば、必要な支払いができず、会社が立ち行かなくなってしまいます。
そのため、キャッシュフローを上手く管理し、効率的に会社を運営することが経営者に求められる能力となります。
そこで、キャッシュフローで押さえるべき2つのポイントをお伝えします。

キャッシュフローは利益と異なる

キャッシュフローは利益とは異なります。
キャッシュフローは現金が手元に入ったときに計上されるのに対して、利益は現金が回収できていなくても計上されるためです。
例えば、5万円で仕入れた商品(現金支払)を8万円で販売し、翌月末に売上金を回収する場合、キャッシュフローはマイナス5万円ですが、利益はプラス3万円となります。
利益があっても、現金が足りないと必要な支払いができなくなります。
ですので、お金に余裕がない創業時は利益と共にキャッシュフローも重要と言えるでしょう。

キャッシュ不足になると、黒字でも倒産になる

キャッシュ不足になると、黒字でも倒産になることは知っておかなければなりません。
倒産とは借金の支払いができなくなったり、必要な支払いができなくなったりして事業が継続できなくなることをいいます。
さらに黒字倒産とは利益が出ているにもかかわらず、現金が足りなくなり、必要な支払いができない状況で起こる倒産をいいます。
実際、倒産企業のうち約半数は黒字倒産とも言われています。
黒字倒産はキャッシュフローを把握していれば、多くの場合防げるものです。
倒産しないためにもキャッシュフローの把握は重要であると言えるでしょう。

まとめ

今回はキャッシュフローの概要と重要なポイント2つについて解説しました。
ポイントは下記の通り。
・キャッシュフローは現金の流れのことで、利益とは異なる
・キャッシュフローは現金が入ってきたときに計上、利益は発生した時点で計上
・キャッシュ不足になると、黒字でも倒産になる
資金不足になりやすい創業期において、キャッシュフローは利益以上に重要ともいえます。
これから創業する方は、必ずキャッシュフローを把握し、効率的な経営ができるように心掛けていきましょう！

いかがでしたか。
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